第3回将棋講座:初心者でもできる囲いを作って王様を守ろう!
皆さんこんにちは。今週もこの時間がやって参りました!前回は初心者の方でも簡単にできる棒銀という攻めを紹介しました。
将棋は攻めも大事ですが、先に自分の王様を取られてしまったら元も子もないので王様をしっかり囲ってから攻めるというのが将棋の一般的なスタンスです!
なので今回は将棋初心者の方でも簡単に作れる囲いを紹介していきます!
1 カニ囲い
最も簡単に作れるカニ囲いをまずは紹介します。
↑これが初めの盤面です。この前は棒銀をするので飛車の前の歩を動かしましたが、今回は角道を開けていきます。
↑角道を開けたら相手も角道を開けてきました。このまま相手の角を取って角交換もできますが、今回は角交換しないので、
↑歩を突いて角道を止めます。これで角交換の筋はなくなりました。ここから本格的に囲っていきます。
↑先ずは銀を金の上に持っていき、次に左の金を角の横に動かします。次に王様を左に1マス動かします。そして右の金を動かした銀の横に持ってくればカニ囲いの完成です!金銀金の形がカニのはさみみたに見えるのでカニ囲いと言われています。
カニ囲いは4手で組むことができる囲いで上部からの攻撃に強く横からの攻めにもそこそこ強いです。ここからさらにパワーアップした囲いにしていきます。
2 矢倉囲い
カニ囲いからさらに強い矢倉囲いを目指していきます。
↑王様の上にあった銀を左金の上に動かし、角を引いて王様の横に動かします。
↑さらに右金を左銀の横に動かし、角を王様の上に上げます。これで左金の横に空間ができました!
↑王様を左に2マス動かすと矢倉囲いの完成です。上部や横からの攻めにも非常に固くカニ囲いよりもさらに強くなっています。これで思う存分攻めに集中できます。
さてここからですが、
↑使っていなかった右銀を中央にまで持っていき、攻めにも守りにも使えるようにします。
↑飛車先の歩を突いていき、銀を右に繰り出し攻めに活用していきます。相手も同型ですが、この戦型では先後同型になりやすいです。ちなみに矢倉と棒銀を組み合わせたこの形を矢倉棒銀と言います。
↑銀の右横の歩を付きいよいよ開戦です。突いた歩を相手が取ってき歩を銀で取り、相手が歩を打って銀を追い払い銀が飛車の前に引きます。
そこから今度は、端攻めを狙っていきます。角が相手の端の急所に効いているのでこの攻めが成り立ちます。矢倉は端攻めに弱いのでこの攻め方はとても有効です。こちらも矢倉ので端攻めに注意しながら攻めます。
↑端攻めで自分の銀と相手の香車を交換しましたが、この図は先手の端攻めが成功した局面です。このまま端からどんどん攻めれば自然に優勢になります!
以上がカニ囲いからの矢倉棒銀ですが、実際の対局ではこんなに上手く行くことはほとんどないので相手の隙をついて上手く駒組みをしていくことが大切になってきます。しかし学校などで一番になるには上記の戦型を覚えれば余裕で学校1になれます!
まとめ
・囲いをしっかりしているとすぐに負けることはない
・最低カニ囲いは覚えよう!
・しっかり守って存分に攻めよう