第5回将棋講座:将棋のルールを覚えよう!
将棋講座も5回目となりました!今まで囲い方や超基本的な戦型を紹介してきましたが、いざ対局となるとルールを知っておかなければなりません。将棋には少々複雑なルールがあるのでそれを今回覚えていきましょう!
また棋譜の読み方についてもお教えしますので、棋譜を読めるようになって藤井聡太四段の棋譜を読んでみよう!
将棋のルール
超基本的なルールから複雑なルールまで説明していきます!
1.待ったはなし
学校や知人間で遊びでやる分には待ったしてもいいのですが、将棋大会や将棋教室では待ったはなしです。
待ったの定義ですが、自分の手が駒から離れたら指したことになり待ったはできません。逆に駒から手が離れなければ待ったにはなりません。
2.行き所のない駒打ちは禁止
歩や香車や桂馬が持ち駒にあるとき気を付けなければならないことがあります。
↑の局面を見てください。居面自体は分からなくて大丈夫です。自分の持ち駒に桂馬があります。これを、
↑左上にある相手の桂馬の上に打ちました。実はここに桂馬を打つと反則で負けになってしまいます。それはなぜでしょうか?
それは桂馬の行ける範囲に関係しています。桂馬は1マス飛ばして斜め上方向に進める駒です。この場合桂馬が進めるマスが上になく盤から出てしまいます。これを行き所のない駒と言い反則手になってしまいます。
3.打ち歩詰めは禁止
相手の王様を詰ませる時も注意しなければならないことがあります。
↑右上に相手の王様を追いつめた局面です。相手の王様の前に前に進める駒を打つと勝てます。丁度持ち駒に前に進める歩があります。
↑はい勝利が確定しました!
ってはいこれ実は反則手なんです。逆にこの手を指してしまうと自分の負けが確定してしまいます(笑)
将棋には、持ち駒の歩を打って相手の王様を詰ましてはいけないという厳しいルールがあるのです。では、
↑今度はこの局面を見てください!あと1手進めると相手の王様を詰ませることができます。
↑答えは右端にある歩を王様の前に進める手です。これで勝ちになります。でもおかしくありませんか?歩で詰めたらあかんやんって思いませんでしたか?
はい確かに歩を打って詰ましてはいけません。でも盤上にある歩を進めて相手の王様を詰ませることは反則にはなりません。なのでこの歩突きで勝ちになります。
初心者の方には難しい区別だと思いますが、是非覚えておいてください!
4.二歩は禁止
将棋でよく二歩と聞いたことはありませんか?実は将棋経験者で圧倒的に多いのがこの二歩なんです。
↑の局面を見てください。次に持ち駒の歩を、
↑相手陣の金の横に打ちました。これ一見すると歩は前にまだ進めるマスがありますし、反則手になっていませんよね?
でもよーく見てください。歩を打った縦の筋にもう1枚歩が置いてあります。同じタテの列に2枚以上歩を置くことを二歩と言って反則で負けになります。ちなみにと金は歩にならないのでと金と歩が同じ縦の列にあっても二歩にはなりません。
この二歩は本当によく多くプロ棋士の人でも考えすぎてついうっかりして二歩をしてしまうことがあります。歩を打つ時は縦の列に歩がないかしっかり確認してから打つようにしましょう!
棋譜を読めるようになろう!
将棋では棋譜というものがありこれを読めるようになることでプロの将棋も分かるようになります。
↑マグネットの将棋盤ですが、何か数字が書いてあります。横の列は数字で縦の列は漢字で両方9まであります。ここで重要なことは先手から見て右上に軸を持ってくることです。後手から見ると左下が1になります。
↑では実際棋譜を読んでいきましょう!今盤上に金が1枚あります。この金が今いる棋譜を読んでいきます。読み方は、先に数字を見て、次に漢字の数字読みます。この金がいるのは横は3筋、縦は上から四段目にあります。
よってこの金がいる位置は、3四金となります。ではこの金がこの位置から移動したとします。
↑さて移動した金の位置の棋譜を読んでください!
↓↓↓
答えは、横は2筋で縦は上から三段目なので2三金となります。
ではもう1問行ってみましょう!
↑まずはこの王様がいる位置の棋譜を読んでみましょう!皆さんもうわかりましたね?答えは、7八玉です。
↑さっきの位置から王様が移動しました。さてこの位置の棋譜を読んでみましょう!
↓↓↓
答えは7七玉です。
棋譜は将棋を知らない人から見ると難しく見えるものなのですが、読み方さえ覚えるととても簡単です!棋譜を読めるようになっておけばどんな将棋雑誌でも読めちゃいます!
次週の将棋講座から棋譜を使って説明していくので棋譜を完璧に読めるように練習お願いします!
まとめ
・将棋のルールを覚えておくとどこでも将棋ができる
・二歩には気をつけよう!
・棋譜を読めるようになって藤井聡太四段の応援をしよう!
・何か質問がある方は気軽にこちらまで