七人の侍あらすじと見た感想
今回は日本屈指の名作映画と言われている黒澤明監督の七人の侍のあらすじと感想を紹介します!
1 物語のあらすじ
時は戦国時代、平和に生活をしている村の百姓達の村に野武士(盗賊)の集団が押し寄せ、村のあらゆる物を強奪していった。野武士に対抗するため侍を雇おうという話になり、町に侍探しの旅に出た百姓の一行。
そこである民家で盗人が家に押し入る事件が起きどことなく現れた浪人勘兵衛がその盗人を一瞬のうちに倒し事件を解決する。それを目の当たりにしていた浪士の家の出身の勝四郎が勘兵衛に弟子入りを志願し、百姓達は自分の村に来てくれるように勘兵衛を誘うが、いずれも頑なに拒否をする。また勘兵衛の強さに憧れた豪快な男菊千代の姿もあった…
しかし、百姓達が馬鹿にされた事件を機に百姓達の誘いを受け入れ、勝四郎を事実上弟子みたいに扱うことになる。野武士に立ち向かうためには侍が7人必要ということになり、勘兵衛を中心とした侍探しが始まる。
そして五郎兵衛、昔の勘兵衛の家臣の七郎次、平八、久蔵が次々と集まる。最後にある事件をきっかけに菊千代が仲間になりここに7人の侍が集まる。
村についた七人の侍は、勘兵衛を中心に村に柵や池などを作り村の守りを強化していく。
いよいよ野武士が攻めてきた!七人の侍の生死はいかに?
というのが七人の侍のザックリしたあらすじです。
前半(侍探し編)と後半(野武士との決戦編)に分かれている3時間の壮大な映画となっています(DVDではディスク2枚)。
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2 七人の侍
勘兵衛
↑百姓達にその腕を見込まれ誘われ、同時に勝四郎や菊千代にも仲間にして欲しいと声をかけられる剣の実力と人間的な魅力を持った持ち主。物語のキーパーソンで彼がいないと物語が始まらないというくらい重要な人。村についてからは巧みな兵法を活かして村に砦や柵を作っていく。野武士との決戦では中央で指揮を取る。
菊千代
↑勘兵衛の剣術の腕にほれ犬のように勘兵衛についていく男。村に到着してからは何かと問題を起こし、野武士との決戦では戦略を無視した行動をとるトラブルメーカー。しかし彼がいることで自然と他の6人にも笑顔が生まれるツッコミどころ満載の人。三船敏郎さんはこの菊千代役を演じて有名になった。
勝四郎
↑浪士の家の出のおぼっちゃん。まだ実践経験はなく勘兵衛や他の5人からは子供として扱われる。村についてから村の娘志乃と知り合い親密な関係になる。野武士との決戦では、伝令役を任される。慕っている久蔵とのシーンは誰もが認める有名なシーンである。
七郎次
↑勘兵衛とは昔一緒に戦ったことのある勘兵衛に忠実な家臣。勘兵衛には古女房と言われている。野武士との決戦時は長槍を振るい活躍する。
五郎兵衛
↑勘兵衛の腕試しを見抜き、勘兵衛の人柄に惚れて仲間になった人。軍学の経験が豊富で野武士との決戦では勘兵衛の参謀役として活躍する。
平八
↑薪割りをしている所を五郎兵衛に誘われ仲間になる。その気さくな人柄から他の6人からもその性格を評価される。野武士との決戦時のための軍旗を作る。
久蔵
↑修行の旅を続ける物静かな剣豪 。実践経験豊富で野武士との決戦では最も危険な北の裏山の守りを任される。七人の侍の中ではそのかっこよさから恐らく最も人気のあるキャラである。物静かだが実は心優しくおごらないところがすごい!
3 感想
前編の侍集め編は、それぞれの侍の性格がよく分かり、それに合わせそれぞれの人間的魅力を表現しており見飽きしませんでした。百姓や菊千代の言葉が聞き取りにくい所も現実味がありよかったです。
後編はほとんどが決戦シーンなのですが、これが本当によく作られている。まずセットなんですが、1900年代半ばに撮られたとは思えないほどクオリティーが高く思わず見入っちゃいます!特に最後の雨の決戦のシーンは色々なところで評価されるのがとてもよく分かります。
地形を生かした戦術も見どころです。普通に戦ったら勝てない数の野武士をそれぞれが分担し地形を生かして戦う戦術が圧巻です!さすが勘兵衛と言わざるをえないほど勘兵衛の戦術が冴えています。
約3時間本当に黒澤ワールドに引き込まれ見入ってしまうほど面白いです。この時代でしか見れない世界観を是非体感してください!
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